LLDiverのエディタ対決に Emacs代表として参加しました.

http://ll.jus.or.jp/2014/


エディタ対決に Emacs代表として参加してきました.
ネガティブな発言が多めで、もっとポジティブなことを言うべき
だったと反省しています. ごめんなさい.

資料

5分弱でということだったのでほとんど内容はありません.


以下脳内シミュレーションで話の内容を考えていたけど話さなかった
ことや当日うまく話せなかったことについて.

拡張言語 Emacs Lisp

括弧だらけで, 機能的にも貧弱な言語ですが, 好きです. というか書くのが楽.
楽というのは論理的な意味でなく物理的な意味でです. 括弧が多いことなんて
慣れればどうにでもなります. 逆に物理的に書くのが大変と思うのは, pythonとか
CoffeeScriptのようなインデントに意味がある言語. 自動インデントができない
のが辛すぎる.

パッケージ管理

package.elはとりあえず使う人にはよいと思う. 真面目に使おうとすると
貧弱な感じは否めないけど, 敷居の低さという意味ではすごくいいと思って
ます. 私は Caskを使ってます. Caskは任意の gitリポジトリが指定できる
のがいいですね.

Vim

最近 Vimがすごく好きです. 拡張は全く入れていませんし, 設定も 3個ほどと
いう感じですが, かなりいい感じです. 操作もだいぶ覚えて, 慣れて
きて利用頻度は日に日に増している感じです. 全体の利用頻度だと,
Emacs : Vim = 7:3ぐらいでしょうか. Emacs Lisp以外の pull requestは
ほぼ Vimで行える程度には使えるようになってきました.

Evil

Evilは何度かトライしたんですが, 難しいですね.
Vimを立ち上げると Vim脳になれるんですけど, Evilだとなかなか
Vim脳になるのが難しくて大抵誤爆します.


今ある設定をうまく使いつつ, Evilを使おうというのが問題なのだと
思います. Evil使うんだったらそのあたりの設定を捨てる覚悟で
やらないとダメですね.

Sublime Text

使ったことがない. 70ドルはとりあえず使ってみようという
ユーザには高すぎる気がする. まあただでも使えますけど,
有料のものを無料で使い続けるというのは苦手なので
買いたいんですけど, 30ドルぐらいにして欲しい.

Atomへの期待

Atomにはかなり期待しています.


@さんがおっしゃっていたように, AtomEmacsVimみたく
するんじゃなくてゲテモノを目指してほしい. 私が Webに関して無知なので,
Webというものを課題評価しすぎているところもあるかもしれないですが,
もっとぶっ飛んだ方向へ行けると思うんですよね. 今までのテキストエディタ
全くなかったパッケージというのもいくつか出ているんですけど, 多くは
他のエディタにありそうなものばかりというのは少し残念なんですよね.
おまえはまだまだそんなもんじゃないはずだと思っています.


今の世の中イカした人が一番いる業界は Web業界だと思いますので,
イカしている人がどんどん Atomを進化させていって欲しいですね.

Emacs脳, Emacs

私は自分はそのことがあまり理解できない. Vimにだいぶ慣れてきたという
のもあるけど Emacsやめようと思えばやめれると思う.
まあこれは私がにわか Emacsユーザだからかもしれません.

Macにおける Emacs

  • (Linuxで使うのに比べて)使いづらい
  • (Linuxで使うのに比べて)不安定


私は Emacsユーザが減ったのは Macで使いづらいから説を唱えています.
私はメイン環境を Macにするのであれば今のままだと Emacs使うの
やめると思います. Macのウインドウマネージャが苦手なのに, さらに Emacsも使い
づらいというのが超きついからです. うまく使いたいと思い、いろいろ模索している
けどうまくいっていません.


Macでの不満点はまた別途書きたいと思っています.

未来のエディタに必要なもの

  • 非同期 API
  • 外部プロセスとの通信方法の標準化(RPC)


@さんと同様マルチスレッドは不要だと思います.
デバッグが恐ろしく大変になるだろうと思います.

未来のエディタに関する当日の発言

将来的にテキストエディタでプログラミングする機会は少なくなるんじゃ
ないかと発言して kaoriyaさんにそうではないんじゃないかとツッコまれて
うまく返せなかったんですが, それについて少し. kaoriyaさんからツッコまれた
通り昨今の言語は開発ツール向けの APIが提供されていることが多く,
開発ツール向けのツールが作りやすくなっている傾向があります(Go言語に
おける gocode等). それにより, EmacsVimでも比較的簡単にコードが
書きやすくなっていると思うのですが, 提供される機能を十分活かせていると
いうとそのようには思えません. IDEだったらもっといい感じに表示できて
いるのにとか思うことが多々あります.


プログラミング言語が開発ツールに対してよりよいものを提供して
くれるのであれば, エディタ側もそれをよりよい形で使えるように進化
していかないといけないと思っています.

Emacsは楽しいエディタ

快適さでいうと Vimだと思うんですが, 楽しさでいうと Emacsです.
この楽しさというのはプログラマブルな点なんですけど, いつでも
いろいろいじれるのは楽しいです. なんで Emacsユーザの方には
ぜひ Emacs Lispを使えるようになってほしいと思っています.


逆に Emacs Lispを書かない人で Emacs使っている人ってなんで
使っているのかが正直よくわかってないので, どういう理由で
使っているのかはぜひ教えて欲しいですね. 拡張を作る際とかに
参考にしたいです.

さいごに

@さん, @さん, @さん, @さん ありがとうございました.
また会場にきてくださった皆さん, ありがとうございました.


いいこと話せなかったのでもうこんな機会が私に与えられることは
ないかもしれないですが, もしあればもう少しポジティブな発言が
できればと思います. そのためにももっと Emacsを好きになれたらと
思います.