helm(anything)をより便利に使う tips

この記事は Emacs Advent Calendar 2012の 24日目の記事です。


今日は helm(anything)を使いこなすというかより便利に使うための
tipsを紹介します。

アクションを使いこなす

helm(anything)は通常であればデフォルトアクションと呼ばれる
最も期待する動作を実行しますが、sourceによっては様々な
actionが設定されており、一つのコマンドから様々なことが
行えます。


アクションは各種 helm(anything)コマンドを実行後 TABを押すことで
表示することができます。


例えば helm-find-filesのコマンドの場合は以下のようになります。

ファイルに関する種々の操作(action)が行えます。もちろんここでも
helm(anything)の補完でアクションを選択することができます。


一方 helm-c-aproposというコマンドの場合は以下のようになります。

ドキュメントの閲覧と該当の関数・変数の定義を参照することができます。


他にもたくさんの helmコマンドでアクションが定義されています。
仮に actionがデフォルトの 1つしか定義されていなければ, TABを
押しても何も起こらないので、新しい helm(anything)コマンドを
使うときはとりあえず TABを押して actionを確認することおすすめ
します。

helm-resumeを使いこなす

helm(anything)による補完は大変便利ですが、どうしても間違えてしまう
ことがあります。例えば似たようなファイルを誤って開いてしまうとか、
似たようなコマンドのドキュメントを開いてしまったとかそんな場合です。
こういうとき再度同じことをするのは大変面倒です。helm(anything)自体
若干時間を要してしまうのでストレスも溜まってしまいます。それを改善
するためのコマンドが helm-resumeです。


例を示します。helm-recentfで "quickrun.el"を開こうとします。


でも間違えて test-quickrun.elを開いてしまいました。


そこで helm-resumeを使うと以下の選択する前の画面をすぐに
出すことができます。これで正しいものを選択しましょう。



そこまで多用はしないと思うのですが、いざというとき手軽に使えると
便利さが段違いなので、helm-resumeは 1ストロークで押せるキーに
バインドすることをおすすめします。(私は C-M-zにしています)

persisitent actionを使いこなす

いわゆる「ちら見」機能です。この機能が実装されているコマンドは
そこまでないのですが、知っておくと便利な場面は多いです。特に
自分で helmコマンドを作るときは知っておくと実装する機能の幅を
拡げることができるでしょう。


helmコマンド実行中に C-zでちら見することができます。
一番よく使えるのは helm-M-xだと思います。



コマンド選択バッファで C-zを押すと、helm以外のバッファに
そのコマンドのドキュメントを表示することができます。これは
M-gでキャンセルした場合でも元通りのバッファ構成にしてくれる
ので、後のことは考えず、C-zでちら見してください。

おわりに

helm(anything)をより便利に使うための tipsを紹介しました。