Emacs/Lisp温泉に参加してきました

Emacs / Lisp 温泉 : ATND

2012/AUG/25に熊本県玉名温泉で開催された Emacs/Lisp温泉に
参加してきました。

成果

大阪からだったので、目的地についたときには結構疲れていて
私の成果はほとんど行きと帰りの新幹線の中でできあったものです。

Realtime Markdown Viewerの日本語対応



websocket.elにマルチバイト文字列を直接渡すとダメだって
ことにソースを見て気づいてその対応をしました。これについては
別エントリを書こうかなと思います。リポジトリ

メジャーモード tora-mode.elの作成



Vim版を参考にシンタックスハイライトとインデントの実装を行い
ました。Emacsで__DATA__(or __END__)以降をコメントとして扱う
方法がわからなかったので、そこは未実装です。

quickrun.elのバグフィックス



quickrun-shellで対処がわからないバグがあったんですけど、
いろんなパッケージを見ていると似たようなケースの対応があったので、
それらを参考に修正を行いました。もうちょっとテストしたら、
masterブランチに反映します。


当初の予定では高度なことチャレンジしようかと思ったんですが、
一からやるとなるとかなり大変なので、予定通り遂行させようとすると
もっと準備が必要だったかなと思いました。そういう気は一応あったん
ですけど、仕事の忙しさもあって準備不足過ぎました。このあたりは
反省して次回は準備を入念にした方がいいと思いました。

感想

いろいろありすぎたんですが、印象に残ったものを。

熊本勢の Lisp(Scheme)力は高い



Gaucheという単語があそこまで交差している地域はきっと
他にはないんだろうと思いました。かなり勉強もされておられて、
On Lispとか LoLで挫折している私ではついていけない感じでした。
もっと彼らの情報を追従して Lisp, Scheme力を少しでも高めていきたい
と思いました。

Emacserは結構 Vim好き



Evilなんかを含め、結構Vimの話が出ていました
けど、基本的に Emacserのみなさんは Vimを使ってますよね。
Vimの実装レベルでは批判的な意見も若干出ていましたけど、
Vim自体をディスるっていうのはまあなかったですね。
やっぱり Vimerが Emacs使うよりかは、Emacserは Vim使ってるん
だなと思いました。

@さんの org-modeの使い方



個人的にはすごく感銘を受けました。


他のアプリとの連携の仕方とかがよく考えられていて、
Emacsとか org-modeってレベルじゃなくて純粋にすごい
「良いもの」を構築しているんだなと思いました。
今の自分ではとてもそんな発想は出てこないですが、
「良くなる」っていうのをちゃんと意識してソフトを書いて
いければと思いました。

おわりに

そこで何かを作るという面ではあまり成果が挙げられなかったん
ですが、得られたことはとても大きかったと思います。同じ部屋に
集まって発表したり議論したり開発したりするときの密接度は、
一般的な勉強会よりも高くて、わからないことを気軽に聞いて、
操作してもらったりできて、今まで知らなかったことをたくさん
知ることができました。


欲を言うとハッカソンがあるなら 1泊 2日でなく 2泊 3日で
2日目を丸々ハッカソンに割くぐらいの方が、良いものができる
可能性があがっていいんじゃないかなと思いました。


とても楽しい経験をさせていただきました。
参加者のみなさんお疲れ様でした。次回も楽しみにしています。
ありがとうございました。