GCC 4.5.2をビルドする

なんかビルドできないって思ってたけど、gcc-coreでなく全部を含んだ gcc
使ったらすんなりいった。ちゃんと確かめないといけないんですが、
とりあえず成功した際の手順を示します。

環境

Ubuntu 10.10 x64

事前準備

事前準備がもろもろ必要になるのですが、GCC 4.5.1の記事に書いたことを
行えばいいだけなので、そちらを参考にしてください。


GCC 4.5.1をビルドする - Life is very short

ビルド

configureオプションも 4.5.1と変わりません

  %  ../configure --enable-languages=c --with-gmp=/usr/local \
  --with-mpfr=/usr/local --with-mpc=/usr/local \
  --with-ppl=/usr/local --with-cloog=/usr/local \
  --prefix=/home/syohei/local/gcc-4.5.2 --disable-nls \
  --disable-multilib
  % make
  % sudo paco -D make install

これでできました。今回はどれぐらい時間かかるんだろって思ってみてたの
ですが、1時間ぐらいかかった。マシンがそこまですごくないというのも
あるけど、昔に比べるとずいぶんかかるようになった印象。バイトで
GCCのポーティング作業を手伝っていたときは、一日何十回もビルドしてた
けど、最近のバージョンだとそれはきついんじゃね、って思いました。

testgenテストスイート

testgenテストスイートを使ってテストしました。


64ビット対応していないので、いくつか失敗しますが、4.5.1と同じ結果です。

                === gcc Summary ===

# of expected passes            63844
# of unexpected failures        12
WARNING: gcc_version failed:
Using built-in specs.
COLLECT_GCC=gcc
COLLECT_LTO_WRAPPER=/home/syohei/local/gcc-4.5.2/libexec/gcc/x86_64-unknown-linu
x-gnu/4.5.2/lto-wrapper
Target: x86_64-unknown-linux-gnu
Configured with: ../configure --enable-languages=c
--with-gmp=/usr/local --with-mpfr=/usr/local --with-mpc=/usr/local 
--with-ppl=/usr/local --with-cloog=/usr/local
--prefix=/home/syohei/local/gcc-4.5.2 --disable-nls --disable-multilib
Thread model: posix
gcc version 4.5.2 (GCC) 

最後に

GCC 4.5.2のビルド方法について記しました。コンパイラ好きか、組込み系の
人しかなかなかビルドしないと思いますが、お役に立てればなと思います。